差別克服講座

様々な個人的または集団的属性を理由とする差別を克服するための日常的な努力の方法について考えるブログ

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

民間優生学の危険性

北海道内の知的障碍者施設で、結婚や同居を希望する利用者に不妊手術を受けさせていたという報道がありました。これは単なる疑惑のレベルではなく、理事長自ら事実関係を認めているので、確信的に、しかも1996年頃から長期にわたり行われてきたことのよ…

官憲による差別的権力犯罪

日本では従来から、留置場や刑務所、入管施設等の収容施設で収容者が変死する事件がしばしば発覚してきました。つい最近も、愛知県警岡崎署に留置されていた被疑者が140時間以上も戒具で拘束されたうえに暴行を受け、持病の薬も与えられず、死亡するとい…

〈反差別〉練習帳[全訂版](連載第53回)

レッスン11:犯歴差別 〔まとめと補足〕 はじめに、犯歴差別がなぜ前レッスンの国籍差別と並び、「余所者への差別」の一環に組み込まれているかと言えば、犯歴者(犯罪者)は外国籍者(外国人)と並び、共同体のメンバーとはみなされない属性だからです。…

〈反差別〉練習帳[全訂版](連載第52回)

レッスン11:犯歴差別(続き) 例題3:新聞やテレビの犯罪報道で、犯罪の被疑者や被告人の実名が顔写真や映像とともに公開される慣行(実名報道)を廃し、匿名を原則(匿名報道)とすべきだと思いますか。 (1)思う(2)思わない 日本に限らず、世界的…

〈反差別〉練習帳[全訂版](連載第51回)

レッスン11:犯歴差別 レッスン11では、差別の四丁目二番地に当たる犯歴差別(犯罪者差別)に関する練習をします。 例題1:[a]あなたの家の近所に、国が管理運営する重罪犯専用の刑務所の建設が予定されているとして、建設反対の署名運動を始めた近…