病者差別
本題の反差別教育論から逸れますが、先月末に非常に興味深くも恐ろしい心理学的な調査結果が出されましたので、それをめぐって論じてみたいことがあります。その調査とは、心理学者の研究グループが、日・米・英・伊・中の5か国で、「COVID-19ウイルスに感染…
今年最初の「講座」となります。本来なら、前年度の考察を踏まえ、教育を通じた反差別の取り組み、すなわち反差別教育の方法論を論じるところでありましたが、折から、新型コロナウイルス:COVID-19の流行に伴い、種々の差別的な行為が見られるようですので…
遺伝子検査では、表面からは見て取れない個人の多種類の膨大な情報が取得できるため、そうした個人の内的情報を利用した種々の差別が科学的な根拠付けを伴って行なわれる危険があるのであった。そうだとすると、そのような危険な遺伝子検査自体を差別とみな…
ゲノム解析技術の進歩により、遺伝子検査が普及し、日本でも商業的な検査サービスが宣伝されるようになった。一般的な検診嫌いの筆者も郵送で簡単にできる遺伝子検査に惹かれて試してみたが、簡易検査であるにもかかわらず、様々な病気の確率因子や先祖のル…